為替ディーラーはどんな取引をしている?

為替ディーラーはどんな取引をしている?

外国為替市場のイメージ

 

為替ディーラー(FXディーラーも同義語)は、二つに大別されます。お客様求めに応じて取引するのが基本のボードディーラーと、自分でポジション(持ち高)をつくって収益を狙うプロップディーラーです。

 

僕白身が今やっているのはプロップディーリングのほうで、取引はかなりゆったりしたペースです。七月から八月にかけてごフウンド(一回転)、それから八月終わりからニラウンド目のポジションを取っています。今、ポジションとして大きいのはドル円のドル売りですね。クロス円もやっていますが、こちらはどちらかというと短期、一週間ぐらいです。

 

売り買いの頻度は?

 

FXのわりには、非常に少ないです。ただ、持ったポジションをずつと放置しているわけではありません。ドル円のドル売りにしても、買ったリ売ったりしながら、ポジションの価格を改善していくような取引をしている。そういうオペレーションは、多いときでも日に数回くらいでしょうか。

 

私の場合、トレーディングのタームは短くて、回転が速い。お客様の依頼に応じてインターバンク市場に取引をつなぐカバー取引に加えて、自分自身で利益を稼ぎにいくポジションもありまして、それも長くて二週間、多くは一日、二日といったところです。そう長くは持ちません。

 

トレードのスタイルは?

 

需給とファンダメンタルズのセットで考えてやっています。金融機関の強みとしてお客様の動向が、ある程度見えるのですが、全体として売りが多いのか、買いが多いのかといった需給の把握をいちばん大切にしています。一方で、マクロ経済環境からシナリオを描いていった場合、こうなるはずだというのがある。

 

そのシナリオと実際の需給とがピッタリと合うときに、僕はトレードしますね。

予想を的中させても儲かるわけではない

結果的にシナリオどおりだったというケースでも、結論が出るまでに紆余曲折があったりすることがほとんどですね。 たとえば、シルバーウイーク中の9月12日、ドル円か91円46銭から92円54銭まで上がりました。90円台でドルのショートを持って、ここでやめちゃった人は多いと思いますが、週の後半には、また90円台に戻っている。こういうのはよくありますね。

 

マーケットが明日、だいたいここに行くなと予測を的中させるのと、収益を極大化させるのとはまったく別物です。マーケットを的中させるディーラーが、必ずしもいいディーラーではない。星野 そうですね。高いシャープレシオの為替ディーラーが基本的にはよい為替ディーラー

 

的中しても儲からない?

 

そうです。自分が思ったところにマーケットはいるけれども、ロスで終わっているということはよくある。リスクやポジション、損益をしっかりコントロールできるかどうかなんです。

 

私か実際にやられた経験からご説明しましょう(笑)。たとえば、直近では8月7日の動きです。

 

7月の中旬以降、93円から95円台でもんでいたドル円ですが、私は「8月末〜9月上旬にドル円か90円近いところにいる」と見て、7月にドル売りのポジションを立てていました。8月というのは、アノマリー(季節的なクセ)としてドル円か下落する確率が高いということもあったのですが、予想そのものは的中しました。

 

ところが、8月11日夜、米国の七月の非農業部門雇用者数のマイナスが前月比▲24.7万人と、市場予想(▲32.5万人)より大幅に縮小したことで、95円台から97円79銭までホーンと跳ね上がったのです。私も最後にほぼ高値圏で損失を吐き出す羽目になってしまった。非常に悔しい思いをしました。

 

予想そのものは的中しているのに、そこに行くまでのあいだに高いところで買って戻され、また出直したり・・・と、結局のところ延べで結構なロスを出してしまう。そういうことも、ままあります。じつは、僕はあのときポジションを取っていなかったんですが、おかげでその後の下げにも入り遅れて悶々としていましたね。高安 経済物理学の観察では、ディーフーが「順張り」の行動を取るときに価格が大きく動く。大きなニュースによって急に、順張りが多くなったりします。

 

市場の取引データを解析していくと、ある時点において順張りが多いか、逆張りが多いかというのはだいぶ見えるようになってきていますが、デイーラーのあいだで順張りが多い時期、逆張りが多い時期は、常に変動しています。

 

8月7日の動きはものの数時間でしたね。

 

夜の9時半から0時までには片がついていました。高安取引データから見ますと、過去3分くらいのあいだに取引がたくさんあると、ディラーが自分の時計を早回しにして取引する傾向があります。そういうときには価格も大きく動く。さらにいえば、10分ぐらいのスケールで見ると、トレントフォローの順張り的な動きが多くて、もラ少し長く数時間のスケールになると、反対に逆張り的な動きが結構あることが見て取れます。つまり、価格が10分から数10分ぐらいでポンと動いて、その後数時間ぐらいで元に戻ってくるという傾向がある。統計解析すると単純なランダムと違う、そうした特徴をとらえられるのです。

 

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