外国為替市場で損失を抑えるには?

外国為替市場で損失を抑えるには

想定外の値動きがあったときに、どう対処するか?

 

たとえばドル円のドルショートを持っていて、ドルが逆にするすると上がり始めたら、「まずい、もっと上がるのではないか」と感じるのが普通ですよね。

 

でも、僕はトレードを始めたときと比べて、マクロ環境は変わらない、見える需給も変わらないということであれば、値動きが逆に行っても耐える。「胆力」を持てと上司によく言われました。じつは最終的にシナリオが当たったとしても、不快な思いをしながら寝ていることが多い(笑)。

 

ストップロスを置けというのが基本ルールですが、僕はあえて明確に定めない。邪道かもしれませんが。機械的にストップロスを置いて安心してしまうと、僕のようなやり方ではたいていの取引がストップアウトしてしまう。

 

その代わり、シナリオと需給のいずれかが変わって「あ、違った」となれば、ポジションを閉じますし、長年の経験から危ないと感じたときはあっさりとやめます。

 

損失をマネージするには、さんが言われたように、規則もって自分なりの条件をちゃんと決める、出るところもちゃんと決めておく」というプランニング&エグゼキューション(遂行)をきちんとやるしかない。ちゃんとそのとおりにやっておけば、損失も当初の想定内に収まるわけですから。

 

私自身の実感でいえば、おかしいときには、だいたいこの二つのどちらかが欠けている。 早ぐおカネをつくりたいと、プランニングが固まっていないうちにマーケットに入ってしまったり、プランニングはOKでも、自分のポジションに利益が乗ってくると、うれしくなって追撃して、結果、利幅を薄くしてしまうとか。

 

どちらかが欠けると、単なる博打になってしまう。熱くなってやられるのは簡単ですから。損するのは簡単ですよね。僕は効率的市場仮説というのはナンセンスだと思いますが、そうはいっても情報格差というのはかなり減っている。簡単
に儲かるチャンスは10年前に比べても格段に減っていると思います。

 

たとえば昔、金融機関は指標が出たときにいち早ぐ市場にアクセスして相応の収益を上げられましたが、今ではアルゴリズムトレーディングの登場でそうしたアドバンテー・ジはかなり減っている。雇用統計などで予想外の数字が出ても、人間が目で認識して判断を下す前にアルゴが先に動く。

 

アルゴのスピードはミリセカンド(1000分の一秒)レベルかそれ以上ですから、反応の速さでは勝負になりっこない。トレーディングというのは「どこで入るか」「いくら持つか」「どこで出るか」の3要素のマネジメントです。投資スタイルというには千差万別です。為替レートの天底を売ったり買ったりするのに命をかけている人間もいれば、トレンドにひょいと乗ってその真ん中を取るのが一番という人間もいる。方法論は何万通りもあるけれどもディーラー、トレーダーのただ一つの共通目標はお金つくること。「高いシャープレシオで最大のお金をつくる」。これです。